エストニアの版画展が日本で開催へ

エストニア美術館
プレスリリース
2018年11月12日

Eesti graafikakunst Jaapanis

11月15日(木)より、静岡県の小國神社においてエストニアの美術家カルヨ・ポルの版画展が開催されます。この版画展は、エストニア共和国独立100周年記念の国際プログラムの一環として、エストニア美術館、小國神社、佐久市、佐久市立近代美術館の協力によって開催されます。展示される作品は、エストニア人の祖先の神話的古代世界や伝説、信仰、自然観などを垣間見せてくれます。

カルヨ・ポル(1934—2010)はエストニアの傑出した美術家です。ポルは、フィン・ウゴル民族や北方民族の世界観、古代神話を視覚言語に翻訳してくれました。非常に個性的な筆跡とメゾチント技法の暗示的効果を巧みに用いて、ポルは『小屋に住む人々』『カリの人々』『天と地』『エストニアの風景』『さとり』などの大きな版画シリーズを制作しました。日本での展覧会では、これらのシリーズからの作品が展示されます。作品において、ポルは、祖先の世界観、伝説、神々と人との関係、世界創造、神話的トーテム動物、そして自然の力強さについて、作品を通じて語っています。ポルの創作の源となった神話や自然観などは、日本の古代からの信仰にも類似点が見られます。

カルヨ・ポル 「太陽舟」1974 エストニア美術館

小國神社でのオープニングセレモニーにおいては、日本の音楽家加藤訓子の演奏が披露されます。加藤訓子は国際的に活躍するパーカッショニストで、エストニア出身の作曲家アルヴォ・パルトの作品を多数演奏したり、パルトの作品を打楽器に初アレンジしたりしています。コンサートでは、パルトの「カントゥス—ベンジャミン・ブリテンの思い出に」、同じくエストニアの作曲家ペープ・サラピックの「巣箱に向かって飛んでいく」が演奏されます。
http://www.kuniko-kato.net/
また、展覧会に合わせて図版豊富な日・英語のカタログが発行されます。

日本で開催されるカルヨ・ポルの展覧会は、エストニア共和国独立100周年記念国際文化プログラムの一環です。エストニア美術館の国外展示プログラムは、2017年のエストニアの欧州連合理事会議長国就任に合わせてはじまりました。プログラムでは、まず、ブリュッセルのボザール芸術センターにおけるエストニアの現代美術展「スクリーンの考古学」と、ローマの国立近代美術館における「コンラード・マギ絵画展」が開催されました。その後2018年の初めにはワシントンのナショナル・ギャラリーにて、次いでエストニアのクム美術館において「ミケル・シトウ エストニア出身のルネサンス時代の宮廷画家」という大規模な絵画展が開催されました。10月にはフランスのナントで、ル・リウ・ユニーク美術センターとの共催で現代美術展「波打つ視界を越えて」が開催され、11月22日にはモスクワのトレチャコフ美術館にて「境界のポエジー エストニア美術1918-2018」のオープニングが予定されています。

 

展覧会は2018年11月15日から2019年2月17日まで静岡県の小國神社にて、その後2019年3月8日から4月14日までは長野県佐久市の佐久市立近代美術館に場所を移して開催されます。

6世紀に創建された小國神社は、日本人の文化的アイデンティティを支える一つであるということができるでしょう。小國神社は、伝承文化、伝統芸術と古典芸能並びに独特の儀式を保存してきました。長野県の佐久市は10年以上にわたってエストニア、そしてエストニアのサク郡と友好関係にあり、日本エストニア協会が活発な活動をしていて、市民はエストニア文化に大きな関心を抱いています。

展覧会の報道用資料はちこらから

キュレーター: ケルスティ・コッル、タイミ・パヴェス
デザイナー: ヴィッル・プリンク
グラフィックデザイン: キュッリ・カーツ

協賛: エストニア文化省、駐東京エストニア大使館

謝辞:  小國神社、佐久市、エストニア国立図書、SA Kunstitaristu

 

追加情報:

ケルスティ・コッル
キュレーター
エストニア美術館 アダムソン–エリック美術館
Tel +372 5813 6012; +372 644 5838
kersti.koll@ekm.ee

リーア・レバネ PhD
広報部長
エストニア美術館
Tel +372 602 6026; +372 5681 6706
liia.rebane@ekm.ee
kunstimuuseum.ekm.ee